ふぞろいな合格答案ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
ふぞろい19のあけぼしです。
中小企業診断士2次試験の過去問を解いていると、ふとこんなことで手が止まることはないでしょうか。
「最後のマスまで文字を書いたけど、『。』はどこに書く?」
「OJTって3マス? それとも2マス?」
「①②のような丸数字って使っていいの?」
「原稿用紙みたいに、最初の1マスは空ける?」
私自身も最初、「これって作文用紙みたいに書くのかな?どうやって書くの???」状態でした。
もちろん、2次試験で一番大切なのは「何を書くか」です。
とはいえ、本番の80分という限られた時間の中で、
「これ、どう書くんだっけ?」
と考える時間は、できれば減らしておきたいところです。
そこで今回は、中小企業診断士2次試験の解答用紙の書き方について、公式情報を確認しながら、禁則処理や英数字、丸数字など、迷いやすいポイントを整理してみます。
目次
最初に、中小企業診断士2次試験で公式に示されていることを確認してみましょう。
令和7年度の第2次試験問題・事例Ⅰの1ページ目には「注意事項」が掲載されています。
【画像:令和7年度 第2次試験問題 事例Ⅰ・1ページ目】

そこには、
「記入内容が判読できない場合は採点されません。」
と明記されています。
また、解答は黒の鉛筆またはシャープペンシルで、指定された解答欄にはっきり記入するよう示されています。
一方で、
「句読点は何マス使うの?」
「英数字はどう書くの?」
「①②を使ってもいいの?」
「文頭は1字下げるの?」
といった、細かなマス目の使い方までは書かれていません。
ここは今回の記事で一番最初に押さえておきたいところです。
このあと紹介する内容のすべてが、中小企業診断士試験の公式ルールとして定められているわけではありません。
一般的な日本語の書き方や、実際の2次試験答案で使われている書き方なども踏まえながら、「本番で迷わないためにどうしておくか」という視点で整理していきます。
まずは、今回の記事を書こうと思ったきっかけでもある「禁則処理」からです。
通常、「、」「。」は、それぞれ1文字として1マスを使って書きます。
ここで、似ているようで少し違う2つのケースを分けて考えてみます。
たとえば、1行20マスの解答用紙で、20マス目まで文字を書いたところで、次に「。」を書きたい場合です。
このとき、「。」を21マス目、つまり次の行の先頭に書くのか?という疑問が出てきます。
ここで使うのが禁則処理です。
一般的な日本語の書き方では、句点「。」や読点「、」、閉じ括弧などを行の先頭に置かない、という考え方があります。
そのため、20マス目まで文字が入っている場合は、20マス目の最後の文字と「。」を同じマスに入れます。

つまりこちらは、
「句読点を次の行の先頭に出さないための処理」
です。
では、100字の解答欄で、ちょうど100マス目に最後の文字が入った場合はどうでしょうか。
たとえば、
「~を改善する。」
と書きたいのに、100マス目が「る」だった場合です。
こちらは先ほどとは少し違います。
100マス目は行末であると同時に、解答欄そのものの最後です。
次の行に「。」を書くスペースはありません。
この場合も、100マス目に
「る。」
と、最後の文字と句点を一緒に入れる書き方でよいと考えています。

実際に『ふぞろいな合格答案』本書でも、ベスト答案でこのような書き方をしています。
ただし、ケース①の「行頭に句読点を置かない」という禁則処理は一般的な日本語の書き方ですが、ケース②について、中小企業診断士試験の公式ルールとして「100マス目に文字と句点を一緒に書いてよい」と明示されているわけではありません。
整理すると、
行の最後まで文字が入った → 句読点を次の行頭に出さず、最後の文字と同じマスへ。
解答欄の最後まで文字が入った → 最後のマスに文字+句点でOKと考える。
という違いです。
似ていますが、前者は「禁則処理」、後者は「指定文字数いっぱいまで使ったときの書き方」と分けて覚えておくと、迷いにくいと思います。
続いて、数字やアルファベットです。
たとえば、
「10」
「OJT」
「SNS」
などを書く場合。
半角英数字については、1マスに2文字までとして扱う書き方が一般的です。
たとえば、

というイメージです。
実際に受験生からも、「OJTは何マス使えばいいの?」という質問が出ています。
確かに、初めてマス目に書こうとすると迷いますよね。
こちらについても、細かなマス目の使い方が試験の公式ルールとして定められているわけではありません。
だからこそ、「どちらが絶対正しいのか」を本番で悩むより、普段の演習から自分の書き方を統一しておくことのほうが大切だと思います。
少なくとも、私は本番になって急にマス目の使い方を変えることはおすすめしません。
いつもと同じように書ける。
これだけでも、本番では意外と大事です。
次に、「①〇〇、②△△」のような丸数字です。
結論からいうと、丸数字は使ってもよい。ただし、もちろん必須ではありません。
私は、丸数字は「答案を分かりやすくするための道具の一つ」だと思っています。
たとえば、
「理由は①〇〇、②△△である。」
と書けば、「理由が2つある」という構造が一目で分かります。
一方で、何でも①②③……と番号を付ければ読みやすくなるわけでもありません。
大切なのは、
丸数字を使ったかどうかではなく、採点する人に解答の構造が伝わるかどうか。
です。
実は過去のふぞろいブログでは、300件以上の再現答案を使って、①②などの丸数字がどれくらい使われているかを調べています。
そこを見ると、丸数字を使っている答案もあれば、使っていない答案もあります。
つまり、
「丸数字を使わなければダメ」
「丸数字を使えば点が取れる」
という話ではありません。
実際の再現答案でどのくらい使われているのか気になる方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
【過去記事:「丸数字を使う?使わない? 300件以上の再現答案で調べてみました」】
同じように、
「改行したほうがいい?」
「作文のように文頭を1字下げる?」
という疑問もあります。
中小企業診断士2次試験では、1字下げや改行を必須とする公式ルールは確認できません。
限られた解答欄ですので、私は最初のマスから書き始め、段落を作るためだけに無理に改行する必要もないと考えています。
ここでも意識したいのは、「原稿用紙として完璧か」よりも、
限られた文字数で、読み手に分かりやすく伝えられているか。
です。
ここで、最初に紹介した公式の注意事項に戻ります。
「記入内容が判読できない場合は採点されません。」
この一文を見ると、
「字が汚いんだけど大丈夫かな……」
と心配になる方もいるかもしれません。
ただ、目指す必要があるのは「美文字」ではないと思います。(美文字の人はいつも通り綺麗に読みやすく書きましょう!)
採点する人が、迷わず読める答案にすること。
こちらが大事です。
しかも、2次試験は80分。
事例を読み、設問を読み、考え、構成を作って、最後に解答用紙へ書いていきます。
あと1週間ちょっとのこの時期&その状況で、突然きれいな字を書こうとしても難しいです。
なので、自分として意識したのは次のようなところです。
・極端に小さい字にしない
・文字の大きさをある程度そろえる
・薄すぎる字にしない
・急いでも、似た文字を判別できるように書く
・書き直すときは、元の文字をきちんと消してから書く
・十分読める字なら、何度も書き直しすぎない
特に「消す」は意外と大事です。
いくら書き直した文字がきれいでも、その下に元の文字が残っていて、
「こっち? それともこっち?」
となってしまえば、せっかく書き直した意味がありません。
直すなら、一度きちんと消してから書く。
一方で、少し字の形が気に入らないからと、何度も消して書き直している時間もありません。
私自身は、
「読めるなら進む。読みにくいなら直す」
くらいで考えていました。
ちなみに、消しゴムは細身タイプがおすすめです
ここは完全に個人的な話ですが、2次試験では細かいところだけを消せる消しゴムが便利で私は2つを使っていました。
トンボ鉛筆の「MONO zero(モノゼロ)角型」とサクラクレパスの「ピュアスリムM」です。
「MONO zero」は細い消しゴムなので、1文字だけ直したいときに、隣の文字まで一緒に消しにくいところが気に入っていました。
特に2次試験の解答用紙って、
「この1文字だけ消したい!」
という場面が結構あります。(特に最後の見直しで、誤字を見つけてしまった時とか…)
「ピュアスリムM」は普通の消しゴムに近い形ですが、本体幅が8mmとかなりスリム&なんと公式の解答用紙の1行分だけをきれいに消せます。
メーカー公式でも「細かい所も軽く消せる」「消しクズがまとまる」とされています。
MONO zeroのようにピンポイントで1文字を狙って消したいタイプと、ピュアスリムMのように細身の消しゴムを普段の感覚で使いたいタイプ。
どちらが合うかは好みだと思います。私と同じように両方でもいいです。
もちろん、これらの消しゴムが必須というわけではありません。
ただ、せっかく答案を書き直すなら、周囲の文字まで消してしまったり、消し残しで読みにくくなったりするのは避けたいところです。
消しゴムも含めて、本番で初めて使うのではなく、普段の演習から自分が使いやすいものを決めておくことをおすすめします。
ここまで、かなり細かい話をしてきました。
でも、今回一番伝えたいのは、
これらのルールを全部覚えてください!
ということではありません。
大切なのは、本番までに自分の書き方を決めておくことです。
たとえば、
・行末の句読点はこうする
・英数字はこう書く
・①②はこんなときに使う
・1字下げはしない
・書き直すときは、元の字をきちんと消す
一度決めてしまえば、あとは普段の演習でも同じように書くだけです。
ぜひ次に過去問を解くときは、解答内容だけでなく、本番と同じように解答用紙のマス目に書くところまでやってみてください。
「OJT、何マスやったっけ?」
「ここに『。』入れて大丈夫かな?」
そんなことで本番の思考を止めるのは、もったいないです。
本番の80分で考えたいのは、マス目の使い方ではなく、
与件文をどう読み、設問にどう答えるか。
そのためにも、解答用紙の書き方は普段の演習のうちに決めておきましょう。
今回の記事が、みなさまの2次試験のちょっとした「迷い」を減らすお役に立てれば幸いです。
