中小企業診断士試験の独学受験での合格の秘訣ブログ

オンリーワンの武器を作るために

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本日もお読みいただき、ありがとうございます。みずのです。

唐突ですがご質問です。
「今年初受験の方は持っていない、多年度受験生だけの武器は?」と聞かれたら、何を浮かべますか?

  • 試験当日の経験(事例Ⅳの疲労具合、想定外の問題に直面した感覚など)
  • 1年分の豊富な勉強時間

どちらも正解だと思いますが、個人的には上記に加えて再現答案を最優先で挙げます。
私は2次試験を3回受験していますが、再現答案を作っていなければ合格までにもっとかかっていたと思っています。また、昨日いけぽんが言っていた通り合格後も役に立っています。

毎年必ず、作らなかったことを後悔する声を聞きます。しかし、時すでに遅しで、その時には再現答案を作ることはほぼ不可能です。
そういうわけで、今回のお題は再現答案ついてです。

「直前期だし今はちょっと……」と思われる方は、私が2次試験前日に毎回読んでいた記事を最後に紹介していますので、よければそちらだけでもご覧ください。ご武運をお祈りしております。

再現答案について

再現答案って?

私は「再現答案」という言葉を中小企業診断士の勉強を始めてから知りました。

2次試験は答案用紙が回収され、自分の解答を撮影することも認められていないため、自分が何を書いたのか後から確認はできません。そこで、試験中に解答した内容を思い出しながら再現したものが再現答案と呼ばれています。

再現答案の使い道

予備校の分析会・解説会での活用、試験の振り返り

2次試験が終わると、各予備校で2次試験の分析会や解説会が開催されます。
やはり皆さん気になるのか、どの会場にも多数の受験生が集まります。

そこで、予備校の解答と自分の解答を比較するためには再現答案が必要になります。予備校によって模範解答がバラバラなので悩むこともあるのですが、そのお話は試験後にでも。

あと、あまり大きな声では言えませんが、私は1年目の時に合格は難しそうだと思っていたので、自分が予備校を利用するとしたら……という判断材料にも使っていました(そのような考えの方はほとんどいらっしゃらず、皆さま合格することを考えていると思いますが……)。

予備校やふぞろいへの提出

例年、いくつかの予備校で再現答案を募集しています。
中には「集めるだけ。フィードバックや謝礼は一切ありません」というところもありますが、多くの予備校では予想得点やランク、コメントなどのフィードバックなどの特典がつけられています。中には、オプション講座を受講させてくれる予備校もありました。

ふぞろいな合格答案にも、書籍へのお名前(ハンドルネームもOK)の掲載、フィードバックなどの特典があります(詳しくは2次応援チラシをご覧ください)。私は、名前の掲載について特に執着がなかったのですが、「合格の記念に」と仰る方がいて目から鱗でした。

ブログ、雑誌などへの掲載、受験生支援

昨今、インターネット上で様々な再現答案を見られるようになりましたが、個々の方々の提供があってこそですので、皆さんの答案もその貴重な一枚となります。

とりわけ高得点を取った場合は需要が高く、ふぞろいな合格答案13でも個別に掲載をお願いいたしました。また、雑誌『企業診断』でも時折、再現答案を使った特集が組まれており、高得点答案は掲載される可能性が高くなります。

注意点

ごくまれにですが、他に再現答案を提出したり、公開したりしないよう条件がつけられている場合があります。
再現答案の使い道やメリットを比較した上でご判断いただければと思います。

再現答案は唯一無二

不思議なことに、完全に同じ答案というのはまず存在しません。

設問と与件に沿って答えられることはある程度限られていて、合格答案やA答案には共通点があるにもかかわらず、80点近い高得点の答案同士でも違いがあります。
300枚近くの答案を拝見する機会をいただき、改めて「ふぞろい」の意味を実感しました。
どの受験生にとっても、その方が書いた答案は、ほぼ唯一無二のものです。

どんな解答を書いて、どんな評価だったのかが重要なのは言うまでもありません。
何故その解答を書いたのか、設問や与件をどう読み取ったのか、どんな知識を使うと判断して解答したのか。それを知ってるのは解答した本人だけです。
また、問題ごとの再現度の高さ、字の読みやすさなども本人だけが持っている情報です。

正解や採点基準が公表されない2次試験において、これらの情報は非常に重要になります。

再現答案が唯一無二の重要な資源であることが伝わりましたでしょうか。

再現答案を武器にするために

再現答案を武器にするために必要な条件は2点あります。

再現度の高さ

1つ目のポイントは「再現度の高さ」です。
試験で提出した答案と極力同じものであることが重要なのは言うまでもありません。
しかし、再現度の高い答案を作成するためにはポイントがあります。

再現度が低下する原因は主に以下の2点です。

  • 時間の経過
  • 予備校の解説や受験仲間など、外部からの情報

時間の経過

試験後早ければ早いほど良いです。できれば当日、遅くても翌日までで、それより後になると、再現するのは非常に難しくなります(既に解いた過去問や模試で試してみると分かると思います)。

他のメンバーが「当日に」と言っているので若干心苦しいのですが、私は時間が経つと再現するのが難しいと感じた事例(骨子が固まる前に書き始めたもの)のみ当日のうちに、残りの事例はメモを残して翌日に完成させました。

そうは言っても、文章の構成、どの単語をどの順番で書いたのかはメモしておき、略語などを復元したり、助詞や接続詞を補うだけの状態にはしていました。

逆に、問題用紙に書き込んだけれど、字数の都合などで解答用紙に書かなかったものは、その旨をメモしています(後で見た時に「あれ、この単語も書いたんだっけ?」となるのを防ぐため)。

ここまで詳しくメモをしてようやく、翌日に再現答案を作成しても再現度を担保できるかなという感触でした。

予備校の解説や受験仲間からの情報

予備校や他の受験生の解答や受験生同士の会話も再現度に影響を与えます。
様々な情報を見聞きするうちに「これも書いたかも?」といった具合に記憶はどんどん不正確になります。また、情報を聞いたことによる思考プロセスの変化も再現度が低下する原因になります。

得点開示結果とセットで

2つ目のポイントは、「得点開示結果とセットであること」です。

得点開示の役割

通常、試験結果は、合格した場合は「合格」、そうでなかった場合は事例ごとに下記の4段階評価でしか分かりません。

  • A:60点以上
  • B:50~59点
  • C:40~49点
  • D:39点以下

例えば、ABBBという評価だった場合、最も点数が低い60,50,50,50のパターンでは合計210点です。しかし、71,58,53,57のパターンで合計239点ということもあります。
こうしてみると同じ評価でも、見方が全く変わってきますね。

ちなみに、後者は平成30年度の私の点数です。
事例Ⅲでは、以前お話した通り第2問と第4問の切り分けができず、一部内容が互い違いになったり、重複していました。

この年の試験後「切り分けに失敗したら、点数がほとんど入らない」「どちらかに書いていれば(違う設問の答えでも)OK」など、様々な意見が飛び交っていました。

53点という、かろうじてB判定、高すぎず低すぎない点数を見る限り

  • 設問ごとに正解とされる範囲で点数が入っている(他の設問の答えを書いても加点されない)
  • 内容が重複していて明らかに切り分けができていなくても正解した分は点数が入っている

と思っています(ただし「平成30年度に関しては」です。今後、採点基準が変わる可能性は否定できません)。
そして、3年目は設問の切り分けに失敗しないよう、知識を分野ごとに整理し、設問から論点や知識を予測する学習に力を入れました。

こうして書くと当たり前に思える内容ですが、正解が公表されないので本当に様々な意見が出ます。場合によっては、そうした混乱が多年度ループから抜け出せない原因になっている方もいるかもしれません。
そのようなことを考えると、根拠を持って自分の意見を言えるかは合否を問わず、意義のあることだと思います。

得点開示請求の方法

得点開示の申請書類の位置は本当に分かりづらく、様式類のダウンロードのところにはありません……。
FAQの一番下に「中小企業診断士試験にかかる保有個人情報の開示請求の申請手続きについて」へのリンクがひっそりと貼られており、そちらに申請書がついています。

住民票など必要な書類を揃えて申請すると、1ヵ月ほどで下の写真ような書類が届きます。
昨年度は、口述試験の合格発表当日(※ 得点開示請求の受付開始日はこの日らしいです)に申請書を投函して、翌1月28日に結果が届きました。
令和元年度の結果で、上段が1次試験、下段が2次試験です。

なお、1次試験と2次試験両方の結果を知りたい場合は、申請書を複数用意した方が良いのかと若干疑問になりますが、1枚の申請書で1次試験と2次試験の両方に〇をつけても無事開示されました。

得点開示について詳しくは、ふぞろい12の☆はる☆さんの「得点開示請求の準備をしよう。」にも書かれています。

おねがい

重ねてのお願いにはなりますが、再現答案を作成されましたら、ふぞろいな合格答案へ再現答案をお送りいただけないでしょうか。

先ほど書きました「他への提出NG」のところへ提出したい方へは無理は申しません。

  • 正解の見えない不透明な2次試験において、来年度以降の受験生のために協力していただける心優しい方
  • 書籍やブログ、セミナーなどでふぞろいを知ったご縁と思って送っていただける人情味あふれる方
  • 「俺、きっと合格してるから記念に」という自信にあふれる方

などなど、ご協力いただけましたら幸いです。

最後に

直前期の貴重なお時間を使ってお読みいただき、ありがとうございます。
試験も一週間後に迫り、不安や緊張を抱えていらっしゃる頃でしょうか。

ここを読まれている皆様の中には、私よりも優秀な方、合格の可能性の高い方が大勢いらっしゃると思います。
そう思うと、エールのようなものはおこがましいと申しましょうか、なかなか難しいものがあります。

代わりといってはなんですが、私が2次試験前日に読んでいた記事を紹介いたします。

最初に2次試験を受験した日の前日に出会い、翌年、翌々年と3回とも読んでいました。
ほどよく緊張がほぐれ、励みにもなる記事です。

皆様が無事、2次試験を突破し、口述セミナーや診断士活動でお会いできる日を楽しみにしております。

明日はとうへです。


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