皆さん、こんにちは! もっさんです。
10月の2次筆記試験、本当にお疲れ様でした。今は少し肩の荷が下りて、ホッとされているころでしょうか。
試験が終わると「もうやることがない!」と感じるかもしれません。
でもそろそろ、年明けに控える合格発表、そしてその後の未来に目を向けてみてはどうでしょうか。
二次試験合格発表以降、みなさんの前にはいくつかの選択肢が待ち構えています。
今回は、それらの選択肢について報告いたします。よろしくお願いいたします。
目次
いよいよ年明けには、2次試験の記述試験の合格発表が控えていますね。
発表は2026年1月14日です。たぶん時間は午前10時です。この瞬間は、期待と不安が入り混じる、まさに運命の時です。
【合格発表確認のポイント】
受験地ごとに確認!
各受験地(北海道、東京、名古屋、大阪など)ごとに合格対象の事件番号が発表されます。
必ずご自身が受験した地域の発表を確認してください。他の地域の発表を見て「あれ、ない!」と焦らないように注意が必要です。私は焦りました。ここで登場する選択肢は、受験番号の探し方です。
受験番号の探し方
じっくりスクロール派: 上からずっとスクロールして、一つずつ番号を見ていく方法。デジタルですが、アナログな確認で確実性を求める方におすすめです。
一発勝負Ctrl+F派: キーボードのCtrl+F(Macの場合はCommand+F)で検索窓を開き、自分の受験番号を入力して一発で探す方法。
私の場合は、一発勝負はちょっと心臓に悪いので(笑)、「あるかな、あるかな…」と、じわじわとスクロールしながらゆっくり番号を探していくスタイルでした。
あと、自分で探すとドキドキしてしまうので他の人に頼んで代行してもらうという選択肢もあると思います。頼める相手がいるかどうかは、皆さんの家族構成やふだんの交友関係によって異なります。
ある意味、これまでの人生を反映しているとも言えますね。言えないか。言えないな。
ここで見事合格がわかると、次に待っているのが口述試験です。口述試験は合格率が90%以上と非常に高く、ほとんどの人が合格するステップです。
私はこのステップについて、「合格者がAIではなく、本当に人間かどうかを確認する」ためにあるのだと考えています。
合格率が98%から100%に近いということは、「会場に行けるかどうか」が合否の分かれ目、というような位置づけですからね。
とはいえ油断は禁物です。交通機関の遅延、急な腹痛、クマとの遭遇、外国人観光客の道案内など、さまざまな試練があなたを待ち構えています。万難を排して会場にたどり着かなければなりません。
会場の最寄り駅についても安心してはいけません。会場の周りのカフェや喫茶店の席はすべて埋まっていて空席はありません。
ファミレスでは待合室に入るための待機列ができています。
席に座っているのは全員口述試験の受験者です。
せっかく早めに到着したのに、時間を潰す場所がないと、知らない街をずっと散歩し続ける羽目になります。
私は「カラオケボックスに入る」という選択肢を選びました。
大きな声で口述の練習もできました。ソファで仮眠もできました。フリードリンクは烏龍茶を選びました。
カラオケボックスは空いていることが多いと思うのでおすすめです。あと、意外な活用法として、歌を歌うこともできます。
何より、口述試験は診断士として活動するための重要なスキルを試す、最高のトレーニングの場になります。
これまで皆さんは知識をインプットし、紙にアウトプットする訓練を重ねてきたと思いますが、「問われたことに対して、口頭で論理的に回答する」という経験は少ないのではないでしょうか。
自分の診断士としての経験は実務補習+実務従事だけですが、文章を「書いて」回答することに加えて、経営者の方と「話して」コミュニケーションを取ることも大切だと感じました。
というわけで、「自分がどれだけ話すことでアウトプットできるか」を試す機会として、口述試験を活用してください。
ふぞろいでは口述試験対策セミナーも開催しますので、ぜひこの機会を活用して、「話す力」のウォーミングアップをしてください!
実践的なトレーニングの場として非常に有効だと思います。イメージトレーニングじゃダメです。実際に口に出してしゃべってみてください。スラスラしゃべれる人って、そんなにいないと思います。
ほら、今やってみましょう。行きますよ。「A社社長が組織改革を図った理由は何ですか?」
【重要なお知らせ】
口述試験は今回が最終となり、次の試験からは口述試験というステップがなくなることになりました。
今年の受験生の皆さんは、最後の口述試験経験者となりますね。だからこそ、この機会を最大限に活かしていただきたいです。
口述試験を突破し、合格発表を迎えると、いよいよ診断士登録への最終ステップ「実務補習」が待っています。実務補習は、中小企業診断士として登録するために必要不可欠なステップです。中小企業診断士は、試験に合格しただけでは登録できず、15日間(15ポイント)の実務補習(または実務従事)を修了する必要があるのです。
ここで気をつけていただきたいのは、「二次試験合格発表直後に実務補習の受付が始まる」ということです。
【実務補習のポイント】
● すぐに埋まる! 2月実施の実務補習は、すぐに定員が埋まってしまうみたいです。
● 最速登録を目指すなら もし、合格後すぐに中小企業診断士として活動したい、なるべく早く登録したいと考えている方は、二次試験合格発表を見たらすぐ申し込みを始めてください。
● タイムスケジュール このタイミングで申し込むと、例えば2月に実務補習を終え、その月に申請をすれば、4月1日付で中小企業診断士として登録できるという流れになります。このタイムスケジュールを意識して動くことが、スムーズな登録への鍵となります。
ちなみに15日の割り振りですが、以前は「5日間×3社」というハードなスケジュールでした。
今は「7日間×2社+オリエンテーション1日」のように、1社あたりにより時間をかけてじっくり取り組めるように制度が変わりました。
個人的にはこの変革はかなり大きなものだと感じています。というのも、5日間で企業の経営診断をするのは、かなり難しいです。
会社でいうと残業が必須。しかも個人戦ではなくて団体戦。「与えられた時間で精度の高い報告書を作成することができるチーム」を5日間で作ってアウトプットまで持っていくのは至難の業だと思います。
なので「15日間で2社」という制度変更については、大いに同意するところでございます。
ちなみに、私自身は2月に旅行の予定があったため、「2月に実務補習をクリアする」という最速ルートはパス。
5月に「実務従事」、7月に「実務補習」という形でポイントを取得しました。
• 実務補習: 診断協会が実施するプログラム。会議室などに集まって日中作業。
• 実務従事: 協会以外(一般企業など)が実施するプログラム。オンラインで完結するものも多い。
実務補習も実務従事も、5〜6人くらいのチームで動きます。で、最初に担当を決めるんですが、私はどっちもリーダーやりました。
仕事でマネジメントや進行管理の経験があるなら、リーダーやるという選択肢がおすすめです。そのほうがストレス少なくて済むと思います。実際まったくストレスなくポイント獲得できました。むしろ楽しかった。
実務補習と実務従事では、求められるアウトプットの出し方や思考プロセスがちょっとだけ異なる、と感じました。
両方を経験したことで考え方の幅が広がり、結果として非常によい学びになりました。
わかりやすいところでいうと、実務従事の成果物はPowerPointのスライド(全30P前後)で、実務補習の成果物はWord文書(全90P前後)でした。
ポイント獲得後、私は7月末に登録申請をして、9月1日付で登録を完了しました。
15ポイント全部実務補習だと、最後に登録申請までできるのですが、それ以外の場合は自分で登録申請する必要があります。
そして千葉県中小企業診断士協会のイベント(オータムフォーラム)に参加。
いろいろな活動について学ぶ機会を得ることができ、「これは入会する価値がある!」と判断して協会へ入会申請した、というのが現在のステータスです。
会費は振り込みましたが、まだバッジは届いていません。毎日郵便受けをのぞいています。今のところ、手に入ったのはピザ屋のチラシと水道工事のマグネットです。
合格発表までの期間は、期待と不安で落ち着かないかもしれません。
でも、この時間は次のステージに進むための大切な準備期間です。まずはこれまで頑張ってきた自分をほめてあげましょう!
そして余力が出てきたら、今回お話ししたような「合格後の世界」をのぞいて、未来の自分にワクワクしていただけたら嬉しいです。
皆さんの吉報を心から祈っています!

