合格点獲得へのヒント~事例Ⅱ編~

同友館
doyukan_logo

こんにちは! きほこです。
9月に入り、試験日までの残り時間も気になってくる頃かと思います。
そして試験当日までに果たして合格答案を書けるようになるんだろうか、と不安を覚えている方も多いかと思います。

そういう私も昨年の今頃は、8月末に受けた公開模試で大惨敗を喫し、猛烈な不安&焦りに押しつぶされそうになっていました。
でも大丈夫です! 9月からの勉強次第で、ここからの挽回は十分に可能です!! 

皆さんに後悔のない受験生生活を送っていただけるように、今週から4回にわたって事例ごとの勉強法や留意点などをお伝えしていきたいと思います。

皆さんの合格を少しでも後押しすることができたら幸いです。

事例Ⅱの落とし穴! ここには気をつけよう

事例Ⅰ~Ⅳのなかでは、事例Ⅱが一番とっつきやすいと感じる方も多いのではないでしょうか。
他事例と比べてイメージも湧きやすいし、与件文に書かれている経営者の心理にも共感できることが多い。施策も比較的なじみのあるものが多いし……

特にお仕事で近しい分野のことをされている方は、解答作成をするなかで色々なアイデアが浮かんでくるかと思います。

しかしこのとっつきやすさが事例Ⅱの大きな落とし穴となるケースが多いので要注意です。
気をつけていただきたいことの1つ目はこちら。


ご自身の経験やアイデアをベースに解答を作成すると、設問意図や与件文から乖離した解答になってしまうということが起こりがちです。

設問で問われていることを正確に読み取り、与件文に書かれている情報を最大限活用して解答する。
過去問演習を通して、よくある解答パターンをインプットしておく。

これが品質の安定した答案を作る第一歩になりますので、ぜひ心に留めておいてください。


事例Ⅱの与件文には、ターゲットとなりそうな候補が複数散りばめられているケースが多いです。
それゆえターゲット選定を誤ってしまうことも多く、「これだ!」と思ったターゲットが的外れで、全く加点されないという悲劇も起こります。

そんなミスを防ぐために、B社の持つ「強みと機会」にぜひ着目してみてください。

B社の持つ強みと機会を活用すると、選定したターゲットに訴求できそうでしょうか?
訴求可能ということであれば、ターゲット選びは間違っていないといえるでしょう。

ターゲットを選定する際には、B社の持つ「強みと機会」を活用できるターゲットか否かをチェックする作業をぜひ加えてみてください。


設問要求には抜け漏れなく解答しよう!

当然のことながら、設問が要求していることには抜け漏れなく解答する必要があります。
簡単なことのように思えるのですが、限られた試験時間の中では、設問の意図を取り違えてしまったり、解答が漏れてしまったりということが起こりがちです。

そこで設問文を読む際には一文ごとにスラッシュを入れ、解答作成で意識する必要があるキーワードにはマーカーでハイライトするなどして、抜け漏れが起きない工夫をすることをおすすめします。

加えて設問要求を把握する段階で「問題点は〇〇、改善策は△△」のような解答フレームを設定することもおすすめです。

予め解答フレームを設定しておくことで、与件文から必要な情報を探しやすくなりますのでお試しください。
解答フレームのパターンをいくつか用意しておくのも、試験当日の安心材料になりますよ。


(解答フレーム例)

「〇〇(協力者)と協力して、〇〇(ターゲット)に対して、〇〇(資源や強み)をいかして、〇〇(結論)を行う。
結果、〇〇(効果)となる。 」 等々

「ダナドコ」を意識しよう!

設問要求を把握がスムーズにいかないこともあるかと思います。

そんな時に解答の方向性をつかむための強い味方となるのが、事例Ⅱテッパンのフレームワーク

過去問演習を通じて、ぜひ「ダナドコ」を意識することを身につけてみてください。

答案作成に慣れないうちは、「ダナドコ」の「どのように(流通戦略、コミュニケーション戦略)」で何を書けばいいのか迷ってしまうこともあるかと思います。

答案作成時間を削減するためにも、過去問演習を通していくつか解答案のストック(例:試作品のモニター、自社サイトでの〇〇コンテスト、デザインの公募&投票、メルマガ、〇〇教室の開催 等々)を持っておくと安心ですよ!

事例Ⅱ答案作成はパターンで対応!

パターン① 与件文に設問と関連する記載がある場合

例えば、「B社の強みと弱みを答えよ」といった設問のように、与件文に設問と関連する記載がある場合には、まず設問中のキーワードに関連する文章を与件文から抽出することを意識してみてください。
その後、抽出したキーワードや文章を設問要求に合わせて編集してみてください。

与件文には社長の想いや理念が記載されているケースも多々あります。
そうした場合には、社長の想いや理念を施策や戦略に適切に反映させましょう。

パターン② 与件文に設問と関連する記載がない場合

一方で、「B社の新規事業案を提案せよ」といった設問のように、設問に関連する情報が与件文にはほとんど含まれていないというケースもあります。
このような場合は、一次試験で学んだ知識や過去問演習を通して学んだ事例問題特有の知識、最近のトレンドなどを踏まえたうえで、知識を設問要求に合わせて編集するのがいいかと思います。

最後に:不安は成功のヒント!

これから試験日まで、何度も不安に襲われることになるかと思います。
私自身、不安と緊張で眠れなかった夜もありました……
そんなときには、不安の奥にあるものを少し探ってみてください。


何がこんなにも自分を不安にさせているのか。
それを紙に書き出したりして「見える化」してみると、「設問と与件文の対応付けに時間がかかってしまう」とか「各施策のメリット・デメリットがあやふや」とか現時点での自分の弱点が浮かびあがってくると思います。

そうしたら弱点を克服するための対策を立てて試してみましょう。

SNSで情報収集するのもいいと思います。

PDCAをまわして弱みを強みに転化できればラッキーですし、どうしても克服できない弱点は受け入れるというのも一つの手です。(例えば私の場合、事例Ⅳへの苦手意識がどうしても消えず、事例Ⅳではあえて捨て問を設定していました。)

不安と真正面から向き合って、自分の勝ち筋を見つけていきましょう!

不安が消えることはないと思いますが、過去問演習を繰り返したら、あとは自分の持つリソースを最大限活用して、諦めずに戦うのみです!


さて、次回は事例Ⅲ対策に特化した記事をお届けする予定です。
次回9/9は、おがたしが担当します。どうぞお楽しみに!

【申し込み方法】 

 こくちーずからお申込ください 

 9月21日分  こちら 
 募集期間 9月2日(火) 18:00〜2025年9月16日(火) 23:00まで 

 9月28日分  こちら  
 募集期間 9月2日(火) 18:00〜2025年9月23日(火) 23:00まで 

  • 各回先着50名としています(第1部、第2部 両方の参加の方) 
  • 第1部のみの参加も可能です。こちらも先着50名です(各回計100名)

「この記事が参考になった」と思った方はクリックをお願いします!
SNSでフォローする