勝負はこれから!直前期だからこそ意識したいこと

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こんにちは!事例Ⅳ担当のなすっちです。
1次試験まで1か月を切りました。初めて受ける人も、何回か受けている人も、緊張の時期ではないでしょうか。
なかなか試験勉強ができてなくて・・・そんな人も大丈夫!直前期の取り組み方で挽回できます!
多年度生の私がたどり着いた(そして、合格者はたぶんみんな気づいていた)1次試験直前期に意識すべきことをお伝えします。

直前期に意識すべき5ヶ条


その1 試験は6割で合格できる!

私が試験を受け始めたころ、生来の凝り性が発動して「分からないところがあるのは辛い」状態に落ちいり、直前期なのに勉強が追いつかないという悪循環に陥っていました。

しかしながら、この試験は満点を目指す試験ではありません。
合格に必要なのは、6割を獲得すること。25問あれば15問獲得すれば良い。
言い換えれば、10問は余裕がある。これを意識するだけで試験のハードルが下がります。

大事なのは、「全部をやる」より「取れる問題を確実に取る」ことです。

その2 新しい問題集には手を出すな!

この時期にもっと問題をこなそうと新たな問題集を買ってみたり、他の人の評価が良いからとテキストを追加することがあります。
しかしながら、直前期に新しいテキストや問題集を買うのは得策ではありません。

どこに何が書いてあるか分からないテキストや問題集を読み込む時間はもったいなく、今まで使ってきたテキスト・問題集を繰り返すことが合格に直結します。

その3 過去問を繰り返せ!科目ごとの得意・不得意を掴もう!

直前期はテキストを読み込むより、問題を解く方に注力しましょう。そこでオススメの問題集は、ずばり過去問です。

過去問は最大の予想問題集です。直前期こそ過去問を解きましょう。
何年分かの過去問を繰り返すことで、「聞き方は違うけど似たような問題だな」とか「ここ聞かれたらやばいからちゃんと抑えとこう」、
「こりゃ次聞かれても無理だ」と分かります。
つまり、科目ごとの全体構成や自分が苦手とする問題の傾向が分かります。

そこで大事なのは「解きっぱなしNG」だということ。「なぜ間違えたか」「どこでつまずいたか」を見直すことです。
過去問をまだ解いていない方は、今からでもすぐにとりかかってみてください。

ちなみに、ある程度過去問をこなすと、本番で「はいはい来ました!これ答えて欲しいんでしょ」とか「100点阻止問題来た!」とか一人楽しくなります。


その4 過去問の得点を記録!実力を見える化しよう!

過去問を解いたら得点をメモしておきましょう。

追い込まれた時だからこそ、自分の状況を理解することが大事。
「3年分解いたら運営管理は65点以上取れているけど、財務会計は45~50点だから、今は財務会計に注力しよう」とか
「経営法務は点数がばらつくから、隙間時間は経営法務に力を入れよう」とか対策が見えます。

あと、試してもらいたいのは「前回間違えた問題は今回解けたか」「前回と今回で着実に解けた問題は何か、前回も今回も間違えた問題は何か」という問題ごとの分析をすることです。
これをすると、自分の得意・苦手がもっと分かりやすくなります。

何より、見える化を続けると勉強にテンポがでますし、試験の苦手意識も少しずつ消えていきます。

その5 勉強の成果をまとめよう!自分なりのファイナルペーパーをお守りに

せっかく問題を解いたならば、間違えた問題を、自分の言葉で整理してみましょう。
中小企業診断士試験界隈では、これをファイナルペーパー(略してFP)と言うみたいですが、間違えた問題と周辺の知識、間違えた理由と間違えないようにする対策、覚えやすい語呂合わせなんかを記録しておくと、効果的に苦手なポイントをつぶす武器になります。

このFP、隙間時間は元より、試験前夜・当日・昼休みにも手っ取り早く復習できるし効果的です。
注意点は作りこみすぎないこと。
テキストのまとめではなく、あくまで間違えた問題の知識、間違えた原因や対策を自分の言葉で記録するものと思ってください。
インターネットでFPを公開してくれている方もいるので、他の人の作り方を参考にしてもいいかもしれません。
(※内容は人それぞれなので、他の方のFPをそのまま使ってもあまり効果はないかも…ぜひ自分用にカスタマイズ!)
残念ながら私のFPは失われてしまったため、掲載できません・・・

ちなみに、基礎知識をコンパクトにまとめたいならば、TACの『要点整理ポケットブック』や野網美帆子さん著『中小企業診断士 一次試験一発合格 まとめシート』を活用されてもよいかもしれません。
自分なりの覚え方や注意点を書き込んでおくと、それだけでオリジナルのFPになります。

番外編 過去問を繰り返し解く時間がない方が5点積み上げるために・・・

過去問を繰り返し説く時間なんてないよ~という方は、せめて

2~3年×1周して、間違えた問題とその周辺をまとめる(基礎知識、なぜ間違えたか、覚え方など)
→隙間時間に復習する
→隙間時間に間違えた問題だけを解きなおす、

という流れで間違える可能性が高いところにフォーカスして潰す方法を試してみてください。
これだけでも本番の点数積み上げにつながります。

番外の番外 なんで過去問を解くことが得点につながるの・・・?(気になる人向け)

これまでの話は決して根性論ではなく、エビングハウスの忘却曲線やアメリカ国立訓練研究所(NTL)が提唱するラーニングピラミッドなど、理論的な根拠もあります。

エビングハウスの忘却曲線は、その日覚えたことは翌日には75%忘れるので、復習を繰り返して忘れにくくする=短期記憶を長期記憶に変えるということを重視し、ラーニングピラミッドは学習の定着には自ら体験する、人に教えるなどのアウトプットが必要で、自ら体験する(問題を解く)と75%は定着するということを提唱しています。

これらの理論に基づくと、やはり「繰り返し」と「アウトプット」が重要だと分かります。
直前期は過去問で効率よくアウトプットし、それを高速で繰り返すことで忘れにくくする=知識の定着につなげていくことが効果的なのです。


終わりに


長くなりましたが、直前期にすべきこととして提案したいことは、60点で良いと心得て、新しい教材に手を出さず、過去問から得意と弱点を炙り出し、自分なりのファイナルペーパーで整えること。

直前期の努力は裏切りません!
皆さんの試験勉強が実りあるものになりますように!

おまけ


どうしても分からないテーマはYouTubeなどを見てみるのも良いですよ。
私は1次試験のときには、たかぴーさんダンシ君にお世話になりました。

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