コンサル転職での後悔と葛藤

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こんにちは。ふぞろい18のひがしです。
このブログが投稿される頃(1/20)には、2次筆記試験の結果が出て、うれしい思いをした人も、そうでなかった人もいらっしゃることでしょう。
いずれにしても、中小企業診断士試験という大きなチャレンジをされたみなさま、本当にお疲れ様でした。

さて、今回どのような結果であれ、経営コンサルタントの国家資格である「中小企業診断士」を受験されたみなさまは、少なからずコンサルタントという職業に興味があるのではないでしょうか。ひょっとすると、今回の受験や合格を機に、実際にコンサルティングファームへの転職を検討されている方もいるかもしれません。

そこで今回は、新卒から事業会社で10年働いた後に総合系コンサルファームへ転職した私の経験をベースに、転職から4年が経った、今だからこそ言える、「コンサルタントとして働く中で抱いた後悔と葛藤」についてお話ししたいと思います。

これってコンサルタントの仕事なの? ― 理想と現実のギャップ

みなさまは「コンサルタント」に対して、どんなイメージを持っていますか?

スーツをびしっと着こなし、大企業の経営陣に対して経営視点での戦略立案をスマートに実施する……。コンサルファームに転職前の私は、そんな姿を想像していました。

しかし現実は、そんなキラキラした仕事ばかりではありません。私が総合系ファームに入社した当初にアサインされた仕事は、システム導入プロジェクトのPMO(プロジェクト事務局)や新システムへの移行データの変換作業やテスト、実質的な「社員代替」としての地味な業務改善などでした。

戦略系ファームでさえも、経験の浅いメンバーは、地味なリサーチや議事録作成からスタートすると言われています。

戦略構想策定やAI活用による全社改革といった「キラキラプロジェクト」は、一通り経験を積み、実力が認められて自分のポジションを掴んだ人たちが優先されます。研修医がいきなり高度な心臓外科手術を任されないのと同様に、未経験の転職者にいきなり高度な戦略案件が振ってくることは、まずないのです。

仕事が……できない…… ― 直面するスキル不足の壁

コンサルタント業界には、独特の「お作法」があります。 ベースとなるのは、アウトプットやバリューへの執着、そしてファクトとロジックの徹底です。仕事の進め方一つとっても、ゴールから逆算したタスク設計を起点に、資料作成方法や上司とのコミュニケーションのひとつまで「ちゃんと思考したか?」を常にチェックされる環境です。

(自分で言うのもなんですが)愛嬌と周囲の助けだけで前職を乗り切ってきた私は、デジタルに疎いのはもちろん、資料作成も我流の社内向けのみで、客先でのプレゼン経験さえほとんど経験なし。そんな私にとって、論理の緻密さとスピードが求められるコンサル流のキャッチアップは、つらいものでした。

10年のキャリアを積み、前職では相応の評価を得ていた自負があった分、転職後に「まったく使えない中途」という現実に直面した時の落差は、精神的にかなりこたえました。

どう乗り越えたか ― 仕事への期待の整理とスキルの適応

ふり返れば、転職当時の私は「入社前に誇大に膨らませていた理想のコンサル像へのギャップ」と「スキル不足」という2つの壁にぶつかっていました。

これらをどのように乗り越えていったのか。まず「スキル不足」については、結局「丁寧に1つずつやる」しかありませんでした。自分で勉強し、他人と比べずにできることを1つずつ増やし、必要に応じて周囲に助けてもらう…。

人間は適応する生き物です。年数を重ねるごとに少しずつ周りも見渡せるようになって、かつての自分のように苦しんでいる人を多少は助ける側に回れるようにもなってきました。まだまだ実力不足を感じることも多いですが、「助けてもらう方法」がうまくなってきたことで、チームの一員として、貢献できる範囲が広くなってきたように思います。

つぎに「理想のコンサル像へのギャップ」については、仕事に対する見方を変えることで解消しました。キラキラプロジェクトへの憧れは、いまもなくはないですが、地味な作業の中にも学びはあり、プロジェクトをやり切ったときには達成感があります。「一定の貢献ができ、自分自身の成長を実感できれば十分だ」と割り切れるようになってから、いまの環境を素直に楽しめるようになりました。

転職当初は、「これってコンサルタントの仕事なの?」と、抵抗があったシステム導入案件も「一通り学びたい」と前向きに捉えられるようになるなど、自分のやりたいことも、環境への適応とともに変化していきました。

挑戦する気持ちを大事に

今回、私のお恥ずかしい話をお話ししましたが、お伝えしたいこととしては、「もしいま、転職に限らずに、新しい環境に一歩を踏み出すことを迷っている方がいたら、ぜひ勇気を持って挑戦してほしい」ということです。

私自身、転職を後悔したことも多々ありましたが、いまでは「あの時、未経験の世界に飛び込んでよかった」と心から思っています。もし転職していなければ、中小企業診断士という存在を知ることもなく、「ふぞろい」の活動に参加して、みなさまとつながることもありませんでした。

身体をこわすまで働いてはいけませんが、続けてみることでしか見えてこない景色が確実にあると思います。診断士試験という険しい道に取り組み、忙しい中でこのブログを読んでいるみなさまは、すでに十分に行動力のある方々だと思います。

いままでの自分と違う、一つ一つの行動が数珠つなぎになって、新たな出会いや経験を連れてきてくれるはずです。みなさまの人生が納得のいく豊かなものになるように、勝手ながら応援していますし、選んだ道を正解にできるように私自身がんばりたいと思います。

あなたの「挑戦の証」を、次世代の力に

最後に、もう一つだけ「挑戦」のお願いがあります。

現在、「ふぞろい」では、みなさまの再現答案の募集を行っています。 コンサルタントのお作法として「ファクトを大事にする」と述べましたが、診断士試験における最強のファクトこそが、みなさまが忙しい合間をぬって挑戦した結晶である、再現答案です。

「自分の答案なんて……」と躊躇せず、ぜひ届けてください。あなたの1枚の答案が、来年、再来年に挑戦する誰かの背中を力強く押すことになります。

みなさまの熱い答案を、ふぞろい一同、心よりお待ちしております!

次回(1/27)は、ふぞ18きってのしっかり者、きほこの投稿です!お楽しみに。

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