限られた時間の中で、一次試験の勉強効率を高める方法

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よっしー
よっしー

こんにちは。
一次試験まで、残すところ1ヶ月を切りました。いかがお過ごしでしょうか。
思いどおりに過去問の点数が伸びず、不安になっている方も多いかもしれません。



この記事では、限られた勉強時間の中で一次試験の合格ラインを突破するために、僕自身が実践して効果を感じた勉強法を具体的にご紹介します。

勉強法との相性は人それぞれですが、時間がなくて焦っている方にとって、効率的な学習のヒントになれば幸いです。

勢いで申し込んだは良いものの、試験まで2ヶ月と少ししかない…」


2023年の5月下旬、8月から転職することが決まっていた僕は、有給消化期間をどう使おうか考えていました。
その時ふと目に止まったのが、本棚にあった中小企業診断士の参考書でした。

僕がこの資格に出会った経緯は前回の記事に書いたとおりですが、4年前に購入し、2〜3回開いただけで埃を被っていたものです。
軽い気持ちで試験スケジュールを調べてみると、なんと翌週が申し込み期限。迷っている暇はありません。

これも運命かもしれないと思い、勢いで申し込みをしました。

さて、冷静になって考えると、試験本番まで残された時間はたったの2ヶ月と少し。
しかも、勉強しなければならない科目は7つもあります。

「短期間でどうやって効率よく合格ラインに到達するか?」これが、僕に対して最初に突きつけられた課題でした。


いったん細かい点には捉われず、科目の全体観を把握する


限られた時間の中で、細かいポイントも含めて網羅的に学習するのは現実的ではありません。
特に、難しい割にあまり出題されない論点に時間を使う余裕はありません。

そこで、まずはテキストをざっと通読し、科目ごとの全体像を把握することに専念しました。

もちろんこの段階では、参考書に書いてあることの大部分は知識として定着していません。
例えるならば、世界地図を眺めているような状況です。

ただ、全体像だけでも把握しておくことで、過去問を解いた際に「どの国のどの都市が要衝になりそうか」を判断できるようにしたいと考えました。


「できる/できない」の評価をできるだけ細分化する


過去問で点数が取れるようになるまでには時間がかかります。
1つのテーマを集中的に勉強しても、それが過去問に出てくるとは限りません。

単に設問毎のマルバツだけを見ていると、なかなか効果実感が得られず焦りにつながります。
そこで僕の場合は、問題を解いたときの手応えを以下のように分類していました。

①鉛筆を転がした
②明確な根拠は説明できないが、感覚的に2択くらいに絞り込めた
③不正解の選択肢を消去して、2択くらいに絞り込めた
④他の選択肢に馴染みはないが、たまたま正解を選べた
⑤正解は選べなかったが、不正解の選択肢を消去して1つに絞り込めた
⑥正解が選べ、残りの設問が不正解であることもわかった

④〜⑥を目指そうとすると、相当な勉強量による知識の定着が必要になります。

一方で、個人的な感覚としては、②が増えるとたまに過去問の合格ラインに乗るようになり、
③が増えると安定して合格点が取れるようになった気がします。

マルかバツかで一喜一憂するのではなく、この粒度で学習効果をベンチマークしていくことで、
モグラ叩きのような勉強方法になるのを防ぎました。


過去問は量をこなして頭の中のデータベースを増やす


上記のように分類すると、過去問との向き合い方も変わります。

単に正答の解説を理解するだけでなく、誤答も含めて4〜5つの選択肢があると考えれば、
1問解く度にその分だけ頭の中のデータベースを増やすことができます。

そしてもう一つ重要なのが、1問ごとに深追いしすぎず、まずは回数をこなすことを優先して「読んで頭に入れる」ことです。

得意な論点は、1回解説を眺めるだけでも次から正誤が判定できるようになったりします。

全てを完璧に復習しようとするよりも、繰り返し似たような問題に触れることによって
自然と得意/不得意をふるい分けしていくことで、徐々に②や③まで持ってこられる問題が増えていきます。


苦手なポイントはスキマ時間で動画を活用


最後に、繰り返し間違えてしまうテーマは個別に学習していきます。

僕は、苦手な分野については通勤時間やランチ休憩等のスキマ時間を使い、早稲田出版さんのYouTube動画を1.5倍速で見ていました。

そうすることで、実際に問題を解いている際に「この選択肢、明確な根拠の説明はできないけど、動画で気をつけろと言ってた気がするな」というのが頭に浮かぶようになりました。

動画例:2025年企業経営理論



まとめ


一次試験は「完璧を目指す」のではなく、「限られた時間で合格ラインを越える」ことが目標です。

参考書で全体観を把握した上で、量と回数を重視して過去問を繰り返し解くことで、
頻出論点の重みづけと得意/不得意のふるい分けが自然にできてきます。

最後に、直前期に弱点にフォーカスした勉強をすることで、短期間でも効率よく点数を伸ばせるのではないでしょうか。

焦りや不安はつきものですが、やるべきことを明確にして一歩ずつ積み上げていけば、必ず結果はついてきます。
体調管理も忘れず、残りの時間を有効に活用してください。応援しています!

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