かわいい資本コスト②

ふぞろいブログをご覧の皆様、勉強の調子はいかがでしょうか。ぞのです。

先日会社でこんなことがありました。
仮に食の話に置き換えるとこんな具合です。

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先方「こんな珍しい果物が手に入ったんですよ!」
私「そうなんですね!」
先方「御社の牛肉と合いそうだと思いまして!」
私「へー!」

(後日)

先方「ご検討状況いかがでしょうか?」
私「???」
私「どんな料理が作れるのかイメージできないです。具体的なアイディアございますか?」
先方「(…フェードアウト)」
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珍しい果物自体の価値は転売価値しかありません。
それを使ってどんな付加価値を生み出せるか、が大事なんです。
それがなければ、いくら珍しい果物でも買おうとは思いませんよね。

どんなに良いと言われるテキストも、常に意識したいことは、「そのテキストを使って何を生み出すのか、何のためにそのテキストを使うのか」です。そのアウトプットイメージがあるからこそ使い方(プロセス)を定められるし、そのテキスト(インプット)を使うことの意味がより出てくるのだと思います。

さて、本日は「かわいい資本コスト①」の続編です。
①では、以下2点の話をしました。
・お金をどう集めるか(調達するか)
・それぞれ誰がお金を提供してくれるのか

誰がお金を提供してくれるのかはわかりました。では、続きです。

■なぜ資金提供者はお金を出してくれるのか

そもそも資金提供者はなぜお金を差し出すのでしょうか。個人のケースで考えます。

例えば、貯金があり、すぐにはこんなに使わない、という場合があります。
その際、その余剰のお金を寝かすのではなく、誰かに預けよう、あわよくばお金を増やそうと考えます。

ただ今の時代、銀行に預けてもほとんど金利がつきません。
したがって、「リスク」を取ることで、より高い金利を狙う人が現れます。

ここでいう「リスク」とは何でしょうか。
それは、提供した資金の価値がどれくらい変化するかの度合い、です。
預けたお金がもしかしたら1円も帰ってこないかもしれませんし、2倍になるかもしれない。そういう変化が大きい場合に「リスクが高く」、あまり変化しない場合に「リスクが低い」と言います。

資金提供者はこのリスクをにらみながら、お金が増えることを狙って、差し出します。(もちろんそうじゃない人もいますが、少なくとも理論上はこの前提に立ちます)

■どれくらいの見返りを求めるのか

お金を差し出す代わりに「リスク」を引き受けます。だからこそその対価として、差し出したお金以上の見返り(以下、リターン)を求めます。では資金提供者はどれだけのリターンを求めるのでしょうか。
それは上で説明した、「リスクの大小に応じて」決まります。

さて、①で説明差し上げた図の再掲です

それぞれの想いを見ていきましょう。

自己資本:仮に会社が倒産したら、提供したお金は返ってきません。返す義務がないんです。かなりリスクが高いですよね。だからこそ、その分高いリターンを求めます

借入:これは返済義務があります。とはいえ不良債権問題があるように、貸したお金が返ってこない可能性はゼロではありません。だからこそ少し利子をつけたいです

買掛優先的に弁済を受けることができるので、自己資本、借入に比べて最もリスクが低くなっています。また早く支払いをすることで値引きもしてくれます。余談ですが、会計上、購入した側にとってこれは「仕入割引」という勘定科目になります。これは売上原価の減少ではなく、営業外収益に振り分けます。なぜなら上の借入利息のように、利息的な性格があるからです。

経営者:返済義務もなく、利子の支払いもない自己資本が安全性が高くとても良さそう。ただその分、期待値が高いです。高いリターンを求められるので利益を出していき続けなければなりません。当然投資のハードルも高くなります

このように、リスクとリターンは常に隣り合わせです。トレードオフとか言ったりします。

「資本コスト」という言葉は、企業側の視点に立った言葉なんです。
その隣には、必ず資金提供者(今更ですけど、投資家ですね)の存在があります。
彼らの視点に立つと、「資本コスト」とは求めるリターン(=「要求リターン」、「期待リターン」等)のことになります。

平成30年度第2次筆記試験 事例Ⅳ 第2問 設問1はこのような問題でした。
「…①加重平均資本コスト(WACC)と②吸収合併により増加した資産に対して要求されるキャッシュフローを求め、…」

資本コストの意味するところを概念から理解していると、すぐに下記数式が思い浮かぶと思います。資本コストとは、投資家にとっての要求リターンです。
「②=①×増加した資産」



2回に分けて説明してきましたが、テキストだと数行で終わる内容かもしれません。でも本当に大事なのでちゃんと理解して頂くことをオススメします!最後に改めて、資本コストを平易な言葉でざっくりいうと

「企業に資金を提供してくれる人たちに対して企業が負うべきコスト。逆に言えば、資金提供者が見返りとして期待しているお金」

です!

事例Ⅳ、財務に苦手意識がある人にとって、少しでも役に立てれば嬉しいです。
今日も一日頑張りましょう!

明日は、コツコツやればいつかきっと花開く!独学多年度合格ナビゲーターの☆はる☆です!セミナーや勉強会について経験を交えてお伝えしてくれるようです。乞うご期待!

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